「ナショナル・トレジャー」 監督 ジョン・タートルトーブ キャスト ニコラス・ケイジ FFビデオ制作

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古学者であり冒険家であるベンジャミン・ゲイツ。彼の家系は8世代にわたり、失われた伝説の《テンプル騎士団》の財宝を探していた。コンピュータ・マニア の相棒ライリー・プールと共に手がかりを求めて北極に向かったベンは、驚くべき事実を発見する。財宝のありかは、“世界で最も安全な資料”―アメリカ合衆 国独立宣言書の後ろに隠されているというのだ!見えざる敵とFBIの裏をかき、果たして彼は財宝を探し当てることができるのか。

ニコラスケイジが役にぴったりですね。出てくるキャラクターは魅力的で宝探しを行うというのも面白い設定です。

宝探しは違法行為をしてまでやる訳ですが、その思い切りの良さや随所の小さなアクション、陰謀論まで取り入れた設定。それらは宝探しのわくわくを盛り上げています。

アクションより謎解きメインのアドベンチャー映画。ビックリするほど都合の良い謎解きが続きます。

泥棒に入ると偶然悪人たちも同じタイミングで侵入してきて鉢合わせしてエレベーターに逃げ込みます。独立宣言の宣誓書を盗みますが、レプリカを購入します。敵方はヒロインもろとも宣誓書をかっさらいますがてまんまとレプリカとすり替えられてしまいます。出来過ぎ。しかし、カードで宣誓書のレプリカの代金を支払ったからすぐに足がついて自宅にFBIがきます。

宝のありかを時計台の影が示しますが、敵が来ると一瞬先に逃げます。出来過ぎ。どうもこの映画普通なら敵に見つかって追いかけられるところを、3回タイミング良く姿を隠して敵から見えないように作られています。眼鏡を見つけた時は敵より先に敵の姿を見つけて逃げます。タイミングが少しずれて事なきを得る仕掛け。何を狙っているのでしょう。少し変わった演出と思わせたいのかも。

もうひとつ変わった噴水。水が細い滝となって落ちた先に丸い受け皿がありそれで水を噴水のようにはじき返していました。観客にオヤッと思わせる演出でした。

財宝を見つけるまでのなぞ解きは繰り返して繰り返して進みますのでそれなりに楽しめます。ただし、アクションはほとんどなくて直ぐにつかまります。カーチェイスも少ししかありません。宝探しの映画では珍しくおとなしいストーリーなのです。派手さはありません、淡々と秘密を簡単に解いていきます。物語の葛藤も深くはありません。

しかし、この映画の素晴らしさは別にあります。宝探しは古来から人間の永遠のロマンです。いいなあと考えているとなんと「映画制作」も宝探しによく似ていると感じました。それは脚本から撮影、編集まで気の遠くなるほどの時間をかけて繰り返して練り上げる点が似ているからです。気が遠くなるほど時間をかける宝探しのなぞ解きに似ていると思いませんか。

映画は当たらないと道楽だと言われますから正に宝探しそのもの、突然ロマンの香りが漂ってきました。これからは映画制作は「宝探し」と同じなんだと考えて楽しく続けようと思います。映画制作はロマンに満ちた人生だと思うようにすることでやる気が溢れ出してくるのは気のせいでしょうか。

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